どれみキャラわんわんイラスト集
『mahodogs どれみ&フレンズ 』
●どれみキャラ&犬と言うお題の作品集。
最大の特徴はゲストが(結構)豪華と言うところ。
イラスト中心ですが、コミック、小説とバラエティーに富んでます。
預かりは皐月になっておりますが、
「ステータスどく」ののーりさんとの共同発案のはずです、たぶん。
●素敵なゲスト様 ヽ(´∀`)ノ
※名前「サークル名(サイト名)」(敬称略、順不同)
のーり「ステータスどく」
KON-KON「われPON!」
よしぷー「BOOKSたかだ」
demag「R糖」
ロシーヌ「ももこの缶詰」
kaoramu「仮説遊技場」
たか丸「ふれんず」
T彦「Chaotic Rune Field」
souldoll「souldoll」
ごろはち「五郎太石」
HTBC-PROC「別冊勝手解釈」
hamachi「ニャンマの襲来」
アルルカーナ7A「お子様パンケーキ」
おずの「TEAM PRINCESS」
加藤田高行
くろがね「銅と鋼の間」
●サンプル
■イラスト
■コミック
■小説
【 加納さんの憂鬱 】
他の通学途中の子達が時々こっち見ながら歩いてるけど、この際気にしない。
でも中身を覗いても何にも変わらない、犬耳と…おっきな犬足の肉球。
肉球犬手は今道具係が作ってるから無いけど、こんなの良く作ったもんだと思う。
それを付けて、ごていねいに家で練習するわたしもわたしだけど。
だけどなんで急に軽くなったんだろう…
「はぁ〜〜〜――… …どうせこんな役やるんなら、
人の姿に戻るんじゃなくって今のわたしの悩み.....
解消してくれないかなぁ....
だってわたしちゃんとした女の子だもん……
ずっとこんなままなんてイヤよ」
そのとたん、急に変なイメージがわたしの頭の中に流れ込んできた。
意識が占領される気がして・・・
「 あ ・・・ 」
・・・・
「さぁ次の出し物は、元は人間の女の子だった少女が!」
「ご奉仕のために皆さんの元へとやって参りました!」
「その名も!」
「御奉仕イヌむすめ!」
「みるくどっぐ!」
「加納さんでーーーーーす!!」
「遠吠え」
なんだか寒そうなんで、服でも着せてやろうと試みたのだが、
彼女はそれを嫌い、すぐに食い破ってしまう。
ただ、眼が悪いのはそのままだったようで、
たわむれに彼女の以前の眼鏡を懸けてみたら、
それは受け入れてくれたのだった。
彼女の首輪にリードをつないで、散歩に出る。
となりを歩く彼女の姿は、いかにも不器用だ。
後ろ足がやたら長いせいか、おしりを突き上げるようにして歩くのは、
なんだかとても辛そうに見える。
実際、疲れるのか、そのうち、ひざをついて歩いたりもする。
それと、前足の力がやたら弱いらしく、頻繁におすわりをする。
どうもそれが楽な体勢であるらしかった。
『狼』
「……で、だ」
「何?」
「その目はやめろ、その目は」
ニコニコと笑みを絶やさぬ様子に、背筋を冷やす。
そう、怖いのは視線だった。可愛いものを見るような目つき。
「どうして?」
光る眼鏡が余計に怖い。目の前に立ち、後ろに回していた犬耳のフードをつ
けさせて、またにっこり。
鬱陶しくて、つける気も起きなかったのだが。そっと外すと、すぐさま元に
戻された。
外す。戻された。諦めた。
「……わかった、もういい。それより、だ」
「なぁに?」
「首輪。首輪まで置いとくことねぇだろ。何に使うんだコレ」
前足、もとい右手でブラブラさせていたものを、そっと彼女が手に取る。
着ぐるみと一緒にあった首輪。黒光りする皮製のそれは、まさに飼い犬を戒
め、あるいは自他を守る道具。サイズ以外は、だ。
「ほら、ぴったり」
このように、人間の首にサイズぴったり。何処で売ってんだこんなの。
カチリ、と音がする。一緒に、妙にじゃらじゃらした鎖がつながれた。近く
の柱につながったそれは、どちらかといえば飼い犬用というより、狂犬――
「……待て」
「え?」
「わざわざ着けるな。そしてその目をやめろ」
かっちりはめられた首輪。ぴったりすぎて、フードの生地を介し首に食い込
んでいる。息苦しいまでではないが、気分のいいものではない。
まぁ、単なる戯れだろう。稀にこいつは、ヘンな思い付きから、ヘンに思い
込み出すと聞かなくなる時がある。大体その被害をこうむるのが、俺か――
――と、思い出した。
「一つ。確認していいか」
「ええ」
少年探偵 縦川信夫【外伝】 〜 ももこ危機一髪! 〜
もどかしいとさえ感じるほども緩やかだった時の流れが今は、追いつけない位に速く、ももこはどうする事もできなくて、ただ、膝を丸めて震えていた。
お願いだから、ワタシの前では立ち止まらないで ―――
どうか、他の人のトコロに ―――
そんな思考が脳裏を過って、彼女は自己を嫌悪する。だが、どんなに体を縮こめて頭を抱えても、その祈りは拭えない。
最早それは、独りぼっちの小さな少女に抗えるほどの、生半可な恐怖では無かったのだ。
ヤダ・・・来ないで・・・
来ないでよぉ・・・
「聞いてた話とは随分違うな」
這うように後退りしても、この狭い檻の中に逃げ場なんて無い。
「なァに。大人しくしてれば痛い目は見なくて済む」
長身の男が手を伸ばしてきても、壁際まで追い詰められたももこにできるのは、目を瞑って耐える事だけ。
「メス犬にゃ、服なんていらねェよな」
ヤメテ! ヤメテぇ・・・!
シャツの胸元が破かれた。ささやかに抵抗しても、男の力は容赦なく衣服を引き裂いていく。
房は、静かだった。誰しもが、さっきのももこのように、自らの身だけを案じて、声を押し殺しているのだろう。
今この房に響くのは、千切られる音と、すすり泣く声。そして、ももこの恥態を鉄格子の外から見ている、薄ら笑いを浮かべた小太りの男が咀嚼するガムの、耳障りな音だけだった。
「いい格好になったな」
「あうっ!」
全てを剥ぎ取られ、晒されたももこの尻を男の掌が打つ。
「お願い・・・ヒドイ事しないで・・・」
隠すように背けた肩越しに、少女は懇願した。
「そんなに悲しそうな声出すなよ」
聞き入れてもらえるはずも無く、男は震えるももこの体を壁に押し付ける。
「痛・・・ッ!」
■オマケ
ぷにケット11で配布した募集ペーパー